2018年11月29日木曜日

「HACCP」は難しい!?

横文字だらけで、いかにも難しそうな「HACCP」。皆さんからよく聞くのは、「忙しいのに、また新しい事せにゃならん。」、「生産がいそがしかけん、無理やけん。」etc

確かに何となく、1から新しいことを始めないといけないような雰囲気が出てますよね💧その上、まことしやかに「工場が古いと無理」、「最新の設備に莫大な費用が・・・」等々、都市伝説的なガセネタが流れる始末💦

しかし、どちらも間違いなんです!

例えば、1から新しいことをしないといけないなんてことは全くなく、HACCPの導入に必要な「やるべきこと」の多くは、「すでにやっている」ことなんです👍(具体的な話はまた後に)

さらに、建物が古くても、修理・補修をこつこつ行い、日常清掃をがんばって、きれいに維持しながら、HACCP取得に取り組んでいる工場さんはたくさんあります🔨

もっと言えば、展示会なんかで大々的にPRされている、「HACCP対応最新機種」なんてものは、全く必要ありません。今、お使いの機器をきちんとメンテナンスして、必要最小限の設備があれば、充分なんです。

余談ですが、「HACCP対応○○」って、世の中にたくさん出回っていますが、「HACCP」って、食品を安全に提供するための方法(やり方)なんです。

例を挙げると、少し前にプロゴルファーの横峯さくらさんの叔父、横峯吉史さんが始めた「ヨコミネ式教育法」がブームになりましたよね?園児たちがぽんぽん側転したり、逆立ちしたり💪高い目標を持ち、毎日、繰り返し練習をすることで、高度な体操技が出来たり、小学生並みに漢字を書いて見せたりという「教育方法」です。(個人的に極簡単に解釈していますので、本来はもっと深い教育法です)

ここに、「ヨコミネ式対応シューズ」とか「ヨコミネ式対応ノート」なんかがあるとしたらどうでしょう?「繰り返し練習する方法」なんですから、「特別なシューズを履く」ことでも、「特殊なノートを使う」ことでもないですよね?あくまでも「方法」なんです。極端に言えば、「ヨコミネ式」で繰り返し練習すれば「裸足」でも側転できるようになるでしょうし、逆に「ヨコミネ式対応シューズ」を履いたからといって、すぐに側転ができるわけでもないですよね?



つまり、「HACCP対応〇〇」がナンセンスなのも同様です。だって、「HACCP対応工場」や「HACCP対応作業服」なんかを見かけますが、その工場に入れば、すぐに「HACCP方式」で製造できますか?その作業服を着れば、体が勝手に「HACCP方式」で動きますか?

そんなことはありません🙅

HACCPは方式(やり方)なので、食品を安全に、衛生的に製造するために必要なことを確実にやることが大事なんです👌

今回のまとめは、「HACCPは普段やっていることの延長でできる」、「工場の新旧は問わない」、「HACCP対応○○はナンセンス」ということをご理解ください!

厚生労働省:「ご存知ですか?HACCP」リーフレットより

0 件のコメント:

コメントを投稿